コラム
水溶性・油溶性フラーレンの違い
水に分散させる原料と、スクワランに溶かす原料。名前の違いを化粧品の処方から読みます。
フラーレンを何に合わせるか
水系の化粧品にフラーレンを入れるためには、水の中に分散しやすくする工夫が必要です。ラジカルスポンジの原料例では、PVP(ポリビニルピロリドン)やBGなどが使われます。フラーレンそのものが水に溶けやすくなった、とイメージすると原料の仕組みを取り違えます。
リポフラーレンの原料例は、油性成分のスクワランにフラーレンを溶かしたものです。三菱商事ライフサイエンスが2020年に発表した原料にはこのほか、リポソーム化用や、粉体の製品に向けたものもあります。
使用感まで原料名だけで決めない
水系は必ずさらさら、油系は必ず重いという関係ではありません。たとえば化粧水にとろみがあっても、それをフラーレン由来と見分けることはできません。クリームも水分や油分の組み合わせで仕上がりが変わります。
購入前に見るなら、まず製品の種類とメーカーが示す使い方。次に、水・スクワラン・PVPなど周囲の表示も確認します。これらは手がかりにはなりますが、表示だけで原料の銘柄や濃度を特定することはできません。